2010年7月28日水曜日

形成外科 7月27日

昨日は手術前最後の通院でした。これで胸はすっかり元の大きさになり、左右対称になりました。冗談で「大きめにして」なんて言ったら本気にされてしまった。。。多分、そういうリクエストが多いんでしょうね。キャハッ。

とはいえ、どのシリコンにするか選ぶ際にはやっぱり体の大きさとかあるので、「これは5ミリ幅が広くて、5ミリ長いから、これでいいかしら。あら、でもこれだと収まらないかもしれないわねぇ。それだと困るし、う~ん、じゃあこっち」とか言われても、素人には全く分からないので全て『お任せ』で「どうせ両方共だから、どんな形でも大きさでも綺麗に作ってもらえればそれでいいから」と言っておきました。外科医の友達曰く、「形成外科は外科の技術云々はともかく、独特の美的センスが必要だから、誰でも出来るわけじゃないの」とか。やっぱりその美的センスのある専門家にお任せしておけばなんとかなるでしょ、ということで。

余談ですが、手術から大分たって体も戻ってきたし「ピアノを弾こう」と思い立ち、病院帰りに楽譜とCDを図書館で借りてきて早速練習を始めました。まだ大胸筋が引っ張られる感じでフォルテを弾くのに体の自由が利かないのですが、耳で聞く分にはそこまで違いはないのでこれなら大丈夫、と思ったのも束の間。左右の手が交差した瞬間、「あ、胸がつっかえる・・・」。そうなんです、本物の胸は柔らかいので手が交差してもちゃんとどっかによけてくれてたんですね、自動的に。今は水風船がパンパンの状態なので、逃げ場がなくてつっかえるんですよ。う~ん、喜んでいいのか、悲しんでいいのか。。。ま、弾けない訳じゃありませんけど、「胸小さめで」とお願いしておいた方が良かったのかしら?と一瞬思っちゃいました。
ちなみに弾いてるのはショパンのコンチェルト、ソナタ、とリストのメフィスト・ワルツです。きゃ、言っちゃった!弾いてって言われると困るから、ここで発言した以上、ちゃんと練習しなきゃ。

2010年7月25日日曜日

手打ち中華麺

いつもイタリア風パスタばかり作っているので、今回は気分を変えて中華麺に挑戦してみました。というより、暑い日が続くので、どうしても冷やし中華が食べたくなったのが本当の理由ですが・・・

材料
小麦粉
重層


片栗粉(打ち粉)

作り方
1.材料の比率を小麦粉:重層:塩:水=100:1:1:46~50にして、水に塩と重層を加えてしっかり混ぜてから、粉に加え一つにまとめる。
2.しっかりこねてパスタマシーンの一番太いところを通らせ、それをまた二つ折りから三つ折にしてまたパスタマシーンに通らせ、というのを何度か繰り返す。
3.打ち粉を振りながら、好みの厚さに伸ばし、好みの長さ、太さにカットする。
4.ちぢれ麺にする場合はカットした麺にしっかり打ち粉をして一つにまとめ、上からぎゅっと押さえ込む。

とこれだけで、結構簡単に出来ます。そのまますぐに食べるとちょっと重層臭いので、冷蔵庫で寝かして食べるほうがおいしいです。1日目は我慢できずにそのまま冷やし中華にしましたが(しかも食べることに集中していて、写真撮るのも忘れてました!)、2日目はラーメンにしました。味的には2日目の方がおいしかったですね。日本にいると普通に買える生麺ですが、オランダだと日本食材屋まで買いに行かないといけないので、こうやって簡単に家で作れることがわかって結構はまりそうです。あ~、おいしかった!満足、満足。

イタリア仕込みのトマトソース

去年の夏、私が1ヶ月ほどイタリアへ料理修行に行ってたのを知ってる友達から時々くる問い合わせがイタリア料理の作り方。その中でここ最近多いのが「本格的な」トマトソースの作り方。ということで、今回は私が習ったシェフ・ビアッジョのトマトソースの作り方を伝授します。

材料
オリーブオイル
ニンニク
玉ねぎ
トマト缶、又は生トマト(或いは両方)
バジリコの葉っぱ

砂糖

作り方
1.鍋に大目のオリーブオイルを入れ、荒めのみじん切りのニンニクと玉ねぎを入れて少しだけ炒める。
2.トマトとバジリコを加え、大目の塩と隠し味に一つまみの砂糖を加え、延々と煮込む。(生のトマトが多いほど煮込む時間は長めに)
3.適度に水分が飛んで、いい感じになったら、火を止め、ミキサーに入れてソース状にする。

イタリアで習った時は生のトマト、缶のトマト、缶のチェリートマトのミックスを使いました。が、オランダではトマトが余り熟れてなくておいしくないので、缶の方がいい味のトマトソースになります。シンプルなだけに、素材の味がそのまま出てしまいます。でも、いい素材を使っておいしいソースになれば、これだけで他の具なしでフレッシュ・パスタでいくらでも食べれてしまうほど、食欲が進みます。また、南イタリアの料理は、このトマトソースをベースにして色々つくる物が多く、料理学校ではいつもソースを作り置きして、前菜やメインにも入れてました。使いこなしを知っていると結構便利なトマトソースです。

2010年7月14日水曜日

形成外科 7月13日

昨日は手術後始めて形成外科へ行って来ました。形成外科では胸の再建をしてもらっています。以前にも書いた通り、手術の時にエクスパンダーと言って風船みたいなものを入れてもらって、それに少しずつ水を入れて大きくしてもらって、最後に手術でエクスパンダーとシリコンを入れ替えてもらうんですね。昨日はその水を入れてもらいに行きました。

今回の手術では既にかなりの水を入れてもらっていたので、あと1~2回通院すれば元の大きさまで膨らみます。両方の胸を作ってもらうので「ついでにちょっと大きめにして」ってお願いできるかなぁ~なんて思ってるんですが、ま、必要ないか。(笑)

で、最終的な大きさまで膨らむとそこから皮膚が落ち着くまで3ヶ月待ちます。それで最後の手術となるので、順番待ちなどがスムーズに行けば11月には手術、回復にだいたい3週間かかるそうなので、うまくいけば新年には全て終わって元気になっているという計算になります。やった~~~!!!

これまでもこうやって何度も計算して、延期、延期、となっているので、あんまり期待しすぎるといけないのは分かっているのですが、でもやっぱり終わりがだんだん見えてくると嬉しいものです。さて、回復コンサートはいつにしよっかなぁ~。

2010年7月8日木曜日

マクロビ・ランチ

動物性たんぱく質をほとんど食べなくなってほぼ1年。一番困るのはパン食。オランダの朝も昼も基本はサンドイッチ式でパン食。ところが、中身はかならずハムとかチーズとかで、動物性たんぱく質でない物をみつけるのは結構大変だったりします。そういうこともあって、家でなるべく済ませていますが、その中でも簡単に作れて、おいしいヒュムスを紹介します。

ヒヨコ豆(オランダ語では「Kikkererten」と言って、直訳すると食欲が減退しそうな「カエル豆」となりますが、日本語は英語の「Chickpea」をそのまま訳していますね)のペーストで、豚肉を食べない中東ではよく食べられているものです。始めて私が食べたのは、パーティーの時にユダヤ人のおじさんが自作を持って来てくれた時でしたが、最近はオランダでもスーパーで出来合いのものを売るようになりましたね。

それでも油っぽい出来合いのものより、自分流に作ったほうがよくて、私は暇な時によく作ってます。油を減らして軽めにするために、水を足してます。

材料
ヒヨコ豆(缶で売っていてすぐ使えるもの)
ゴマペースト(中東のは煎ってないゴマのペーストですが、中華の煎ったゴマペーストでも代用可)
オリーブ油
レモン汁

パプリカパウダー、又はチリパウダー

作り方は材料を全部ミキサーに入れてペーストにするだけ。固さは水気を足しながら決めてますが、個人的にはオリーブ油少な目、レモンたっぷり酸っぱめ、水大目、柔らかめ、が好きです。

普通はニンニクのかけらを入れたりしますが、私はニンニクのきついのが駄目なのでいれません。あと、ハーブやオリーブを足しても味のバリエーションが増えるのでいいですね。パーティーの時にはこのヒュムスの他、アボカドペーストのワカモレ、ペスト、オリーブペーストのタパナーデなどと一緒にクラッカーに載せて出すと喜ばれます。

魔法の三角巾

といっても、その昔あの家庭科の時間にかぶらなきゃいけなかったあれではありません。もっと大きくて、腕が吊れるあれです。

実は入院中、気のきいたベテラン看護士さんが痛みでうなっていた私に「大胸筋の負担を軽く出来るからつけてみたら?」と持ってきてくれたもの。さすが、こういう細かいところに気が付くのがベテランさん、という話はおいておいて。。。

最近は随分回復しているので、普段はこの三角巾は使っていないのですが、うちの彼が「外出する時はつけたほうがいいよ。そうしたら、周りの人が注意してくれるから、ぶつかられたりっていうのがなくなると思う。」と。確かに今、軽く腕とかが当たっても「あうっ」という感じなので、人よけには丁度いいかも!と思って今日、始めての1人外出に使ってみました。

感想は、予想以上!ちょっと前にアキレス腱を切って松葉杖の生活をしていた友達が「松葉杖ついてると、人が異常に親切になるよ。」と言っていたけれど、本当にその通り。オランダは弱者に優しい国なので、腕なんか吊って歩いているとみんなすごい親切。

今日は手始めに近所のスーパーまで買い物に行ったのですが、勿論重いものがまだ持てないので、コロつきバッグをコロコロと引っぱって行ったのですね。当然、道端もスーパーの中でも邪魔になるこのコロつきバッグもみ~んなにっこり笑って避けてくれるし、私が歩こうという方向に道をあけてくれる。買いたい物の棚の前で「ど、れ、に、しようかなぁ~」とやって他の人の邪魔をしているのは私なのに、「あぁ、ちょっとごめんなさいね、」とすごく遠慮深く人が私の前に入って、欲しいものを取ったらさっと逃げるようにいなくなる。う~ん、オランダでは「遠慮」と言う言葉は存在しないと思ってたんですが・・・レジの前では財布を出すのに時間がかかっても嫌な顔一つせず、ニコニコと待ってくれるし、疲れたなぁとその辺のベンチに座り込んで、買ったばかりのジュースを飲んでても「お疲れ様~」と言った感じでみんなにっこり微笑みながら歩き去る。家のアパートの玄関ドアは近所の人が鍵まで開けてくれる始末。

というわけで、この三角巾効果は悪用してしまいそうな位の予想以上のもの。当分手放せません。(笑)

2010年7月5日月曜日

腫瘍外科からの開放宣言!

手術後始めて腫瘍外科に行ってきました。手術で取り出した部分の病理結果を聞きに行く為です。

医者と長く付き合っていると、顔を見るだけで大体の想像がつくようになるんですね。私も重病人歴1年半と、かなりこの分野ではエキスパートになっています。それで手術後2日目に担当の外科教授が病室に顔を出してくれた時に彼の顔をみて「あ、大丈夫だったな」と思っていたので、結構リラックスして今日は出かけました。

案の定、結果はシロ。「癌は見つかりませんでした。あと乳腺も左右共に全部とったので、将来的に乳癌になる可能性もほぼ0。つまり、今後定期健診に来る必要もなし。」つまりですね、腫瘍外科にはもう来なくていいってことでした。これまで、アポに行くたびに色々治療方針が長引く話ばかりでなかなか終わりが見えてこなかったのですが、これでようやく終わりが見えてきた感じです。まだまだ腫瘍内科、産婦人科、形成外科との関係は続くのですが、それでも医者との付き合いが減ってくるのは嬉しいですね。

2010年7月4日日曜日

パジャマ

入院準備の一環で、先日パジャマを買いに行きました。基本オランダでは「センスのないのがオランダのセンス」と言うくらい、ファッションセンスについてはいただけないこの国。前回の入院前には丁度息抜きにフランスに行ったのでフランスで買ってきたのですが、今回はその暇はないので、あまり期待せずオランダ唯一のデパート(?)、バイエンコルフに行ってきました。

ここ数年、バイエンコルフのランジェリーコーナーも随分向上しましたが、それでもパジャマの数はあんまりないんですね。たまには掘り出し物もあって、前回はシルクのキャミソールとシルクのローブを買ったのですが、今回のパジャマは結構、難易度が高いぞ、と。というのは手術後、腕が上がらなくなるのを見越して、前開きパジャマしか買えないので、そうなるとなると大抵は子供の着るあのパジャマ程度のデザインのものしかないんですね。まぁ、フランス辺りまで行けば、前開きパジャマでもヒラヒラしたお姫様パジャマがあるんですが、オランダでは期待できない。

まあ、オランダを良くご存知の方は「そうそう!」とすでに思われていると思いますが、今回私がバイエンコルフで見つけたパジャマは、オランダでは考えられない位とにかく可愛いものでした!色は紫、大柄の格子で、袖口とポケットにはヒラヒラの白いレース&リボンがついていて、膝丈。あえて言えば、ワンピース風パジャマ。勿論別売りで同じ柄のズボンも付いていましたが、これはズボンなしでワンピース風で着るところが可愛い!と思って、即決断。もう一つもやはりワンピース風パジャマで、薄い緑のストライプ。こちらはなんとアルマーニで、さらになぜか30%オフのタグが!

ここ最近暑い日が続くオランダ。日中も家の中でぐーたら過ごす病人には、この薄くて柔らかいコットン製のワンピース風パジャマは可愛いだけでなく涼しくて、超重宝しています。

2010年7月3日土曜日

お椀一杯のスープの作り方

病気になって以来、健康オタクの私。無添加は勿論、なるべく有機栽培のものを食べるようにしています。とはいえ、色々こまごま料理をするのが面倒ということも多いので、簡単でおいしいものを頑張って作ってます。

で今回は、最近発見した火を使わない簡単なスープの作り方を3つ。手間はインスタントと殆ど変わらないのですが、添加物を取りたくない方にはお勧めです。

まずは日本人の基本、お味噌汁。お椀に煮なくても使えるお味噌汁の具を入れます。私がよくするのがお湯で戻すだけのワカメとネギ。その他に試してみたい具ナンバーワンは油アゲです。だしは粉末で売っている昆布だし。最近は無添加の粉末のだしとかって売ってるのでかなり便利です。それに適量の味噌を加えて、熱湯を注ぐだけ。

次は同じようなものですが、中華風のワカメのスープ。お椀に同じようにお湯で戻すだけのワカメ、ネギ、ゴマ、粉末だし、塩、ごま油を入れ、熱湯を注ぐだけ。で、さらに私流韓国風アレンジが、これにチリペーストとコチジャンを加えるもの。ね、簡単でしょう?

ていうか、この程度の事ならもうやってるよ、という声が聞こえてきそうですが・・・