2019年7月27日土曜日

人材採用の裏側②

前回、採用のお話を書いたので、今度は採用後のお話。

まぁ、6年事務やってみて分かったのは、1年以上続く人って本当に一握り。大きな会社でも最近、新卒採用者がすぐ辞めるって聞きますが、小規模の個人事業なんか尚更です。

割合で行くと、1年以内で辞めない方が稀です、はい。

転職が当たり前のオランダにいても、1年未満でジョブホッピングなんて「えっ?」って感じですから、カルチャーショックと言うレベルを既に超越してます。

普通なら、よっぽどブラック企業なんでしょ?

と思われる所かもしれません。しかしどこの医院も似たり寄ったりみたいなので、別にうちが特別なんとかって話ではないようです。とにかくとんでもない売り手市場の、超がつくほどの人手不足の業界なんで、人件費はうなぎのぼり。隣の芝生が青ければホップ、ホップ、ホップって所です。まぁ殆どの場合、何も考えずにホップしてるだけでステップ+ジャンプにならないのがミソですが。(笑)

ちなみに医療系は、労働基準監督署に言わせれば殆どブラックとカテゴライズされかねない環境の所が多いです。有給取れない、残業多い、休憩ない、はザラです。勿論、うちは頑張ってホワイトにしているので、記載されている時間より実際は短いのですが、大抵の場合、就業時間に関してはスタッフの善意で成り立っている側面も多い業界なので、

時給計算するとマックのバイトより時給安いよ、ボク

と言われていた某科のドクターもいらっしゃいました。そんな中、見せしめ(?)的に労働基準監督署の調査が入った東京の某大病院。お役所さまの言う通り四角四面のルール通りスタッフの労働条件を変えた所、土曜日の診療は完全になくなったそうです。そりゃそうだ、きっとスタッフさんみんな善意で長時間労働されてたんでしょーねぇ。。。

ちなみに残業、過労に関して目くじら立てる人に限って、残業の強要する人が多いです。そう、受付とかで

痛いんだから、今すぐ診て!
ちょっと遅れただけなんだからいいでしょ?

とか言う人達。結構、こういう方達の相手って大変だったりします。ここでディスって炎上させたくないので、深くは書きませんが。

ま、そんな感じで元々色んな意味でキツい職場なので、ホワイトな職場でも覚悟をもって入職しないと1か月持ちません。分かりやすく言うと、ほとんどが根性なくて辞めるってことですが、それでもいっちょまえにそれなりの理由をつけてみんな辞めていきます。(笑)

最近の子の例

家から近いとか、給料がいいとか、仕事が早く終わるとか、一つでもいいことがあれば頑張れたんですけど。。。

だって。「そんなの入る前から分かってることじゃん?」って突っ込んでみたら

ここは人柄がいいと思ったから入ったんです。

だってさ。「そう、じゃあ人柄が良くなかったんだ」ってさらに突っ込んでみたら

はい

って、堂々と言えちゃう子だから、そりゃ無理ですわ。(笑)
でも実際の所夜間診療ある日は、終業時間より大体20~30分早上がりで、ひどい時は1時間近く早かったんですけどね。

次。
前職場でイジメられてたって子。それはそれはどんくさい子で、そりゃ忙しい職場だとさぞかし嫌がられたんだろーなーって思っていたんですが、案の定10日位でギブアップ。

帰りのバス停が暗くて。。。
母もそんな所じゃなくても仕事あるっていうし。。。

だそうで。太陽のせいで人を殺したっていうカミュの世界か?と突っ込みたくなりながら、だから入る前に『夜遅くなるし、バス通勤大丈夫?』って聞いたよね?と返すのがい
い所。ちなみにこれまでバス通勤者は何人もいましたが、バス停が暗くてって言った子は後にも先にも(今の所)この子だけです。

はい、次。
新卒で、なかなか職場が決まらずうちに来た子。遠いけど、頑張って通います!と宣言して入職して3日目の朝、LINEが飛んできて

やっぱり遠くて通えません。良くして頂いているのに、心苦しくて昨日から吐き気があり出社できません。ご迷惑をおかけして申し訳ないので、給料はいりません。

だって。その後、LINEにメッセージ送っても既読にもならない。えっ、これって私アカウントブロックされた!?

言葉ヅラは丁寧だけど、その行為が全て物語ってるよね。(笑)
ちなみに給料いらないって言われても、こっちも法令遵守の必要から弁護士に連絡して、どういう対応をしたらよいのか、そして既に出してあった雇用保険や厚生年金などの取消手続き(←勿論イレギュラー!)などてんやわんやですわ。

しかも吐き気がして病気だから行けませんって、仕事に行かずに辞める体のいい理由付けでしょう?責任感のかけらもありませんね。

で、迷惑かけないって言って送り返された制服は勿論、クリーニングに出しているはずもなく、こちらが診療後に持っていって自腹切ってきれいにするという。。。

ネタは尽きないので、まだまだ続き書けますが、とりあえず今回はこの辺で。

2019年7月18日木曜日

人材採用の裏側

最近、医療システムのかたーいお話が続いたので、この辺りで閑話休題。(笑)

日本に完全帰国して、色んな事務のお手伝いするようになって久しいのですが、その中でもカルチャーショック受けるような洗礼を受けたのが、人事のお仕事。

いやー、色んな人いるんだな

ってつくづく思います。そう、これまで私が接したことがないようなタイプの方々にお会いします、今のお仕事。

まず面接での服装。

へそ出しルック
マイクロミニスカート

で、度肝を抜かれます!(笑)

えっ、面接でしょ?
それって遊びに行く恰好じゃないの?

と思われた方。私と同じ世界の方です!しかもそういう恰好で来る人が一人、二人だけじゃないのですから、一定数の方々は

歯医者の仕事の面接ならこの格好で問題なし

と思われてるんでしょうねぇ。ふ・し・ぎ♡

しかし、この程度で驚いてはいけません。だって、面接に来るだけマシ、なんですから。

面接をドタキャンする
面接に連絡なく遅れる
面接に来ない、そして連絡もない

これも結構ザラにあります。天下のハローワークからの紹介者(つまり失業保険の受給者?)でも普通に連絡なく来ないんですから、すごい!

ま、そんな人材でも雇ってくれるなら・・・ってことで政府も助成金積んだりしてますが、そもそも論でそういう方々は歯科業界3日と持たないことでしょう!(笑)

この業界、離職率がとにかく高い!そのうちのほとんどが1か月持ちません。意外と介護はキツいってイメージありますが、歯科業界がキツいってイメージないらしく、安易な気持ちで入ってみて現実みて青ざめるケースです。

当たり前じゃんね。
終戦直後から診療報酬が変わってないんですよ?そんな収入きっちきちの所で楽な訳ないでしょ。しかも医療系ですよ?

特に歯科助手の場合、ぶっちゃけ資格いらない、学歴いらない、誰でも出来る仕事なんで給料は良くないです。そんでもって覚える量は多いし、そこそこ大変だし、精神的にもキツいし。

というわけで、そういう人たちが退職する時の話はまた後日。