さてさて最近あったうちのクリニックでのお話でございます。
ある日突然おじいちゃまがノーアポでいらっしゃり、受付で大きな声であーだ、こーだ始めたワケです。
詳細はともかく、
自分は被害者だ。これから警察行くぞ!
これですわ。
ワタクシ、このおじいちゃまにお会いしたのはその日が初めて。それなのに今年初めに受診したとかなんとか。
門番のワタクシをすっ飛ばしてうちのクリニック受診なんて不可能でしょ!(笑)
話が全く通じないので、ここでワタクシ考えました。
痴呆か?(実はこの地域、意外と『あるある』なのです!)
とりあえず、このおじいちゃまの話に乗ってあげて詳細を聞いてあげると、なーんと最後の受診は数年前。
やっぱり痴呆かぁ~???
とはいえお話は一応通じるし、痴呆特有の感じも見られず・・・
受付占領されると、他の患者様に迷惑なので待合室のコーナーで話をすること約1時間。
ながっ!!!
年配の方によくあることで、大体の話はどうどう巡りの繰り返し。
まぁ、吐き出させるしかないので聞きに徹して、本人の要求を聞きましたよ。
内容は詳しく書きませんがみじかーくまとめると、
金銭要求に応じなければ何かやらかすぞ
っていう脅迫ですね♪
ちなみに弁護士さんに相談すると、これだけで脅迫罪、恐喝未遂が成立するそうで。
とりあえずこのおじいちゃまにそのまま帰ってもらえるよう話をつけて、その日は何事もなかったのですが、一応警察にもご相談。すると当たり前ですが、どんどん話が大きくなってきて。。。後になって、私かなりヤバかった?と怖くなり。。。
去年だったか、抜かなくていい歯を抜かれたからと刺殺された歯医者さんが山梨の方でいらっしゃいましたが、結構この手の話があるのが歯医者さんらしいです。
っていうかねぇ、診療報酬バカ安で、めっちゃ大変な仕事して、こんな怖い思いして、しかも訴訟と隣り合わせとかってやっぱりおかしいよ、この業界。。。と思う今日この頃。
ヨーロッパ生活約17年を経て先日完全帰国。
「のだめ」のような音大生したり、ばりばりのキャリアウーマンしたり、
これで死んじゃうかも!という病気したりの人生。
日々の色々をブツブツ独り言としてつぶやいています。
2019年11月30日土曜日
2019年11月28日木曜日
ここが変だよ、日本の医療⑥
前回からの続きで、
儲からなくなってしまった業界は今後どうなるの?
という所から。
なんの世界でも同じですが、赤字だと続きません。必然的に崩壊していくのみです。これがボランティア活動だろうと、非営利団体だろうと、営利目的の会社だろうと、収支をトントンか黒字にするのが基本です。
だから危機感があるし、危機感を持ってほしい。
医療システムが崩壊したら、どうするの?と。
ちなみにタイムリーにFAXが届いていました。内容は、歯科の診療報酬(つまり保険のルールでの診療で請求できる額)がどんどんマイナスに改定されて2002年から10%以上カットされてるとのことです。
普通の会社なら値上げすることはあっても1割も値下げするなんてことはこのご時世ほぼないでしょう。でもそれを強要されているのが医療機関です。
さらにこの20年間、人件費はうなぎのぼりです。有給取得は義務化、最低賃金の値上げ(都心部では時給約1000円です)、消費税もあがり、店舗の賃貸料もどんどん上がっています。
そんなんで業界が疲労しないワケないじゃん!
ちなみにですが、歯の治療の値段が西洋と比べて、日本は桁が二つくらい違うなんてザラです。場合によってはアジア諸国より安いですしね。
かかる時間、労力、そして技術を考えると諸外国の値段が適正価格だと思います。そして実際に治療している先生も多分同じように思ってらっしゃることでしょう。中には「(アホらしくてやってられんから)うちは自費だけできっちりお金もらってやるわ」って方もいらっしゃいます。ただ中には「金にならんし、適当でいいわ」って先生もかなりの数いらっしゃるのも事実です。
ではサービスを受ける側の視線でそれってどうなの?
うちに来られる殆どの患者さんは、「保険でできる範囲で悪い所全て治してください。」というのが基本です。そうすると、「自費だけできっちりお金とる先生」も「お金にならないことは手抜きする治療が適当な先生」も求められていないことになってしまいます。
んじゃ、どうするの?
知人・友人からよくある質問。
全然痛くもなんともないのに「抜かなければいけない」って言われた
歯周病で抜歯するんだけど、「両側入れ歯よりインプラントがいいよ」って勧められた
やたら自費を勧めてくるんだけど。。。
あるあるです。
別にこれだけでダメって決めつける訳では全くないんです。勿論、それが患者さんにとってベストというケースもあるでしょう。ただ質問を重ねると大体わかってきます。本当に患者さんのことを考えての提案なのか、それとも経営の為なのか。
詳細はともかく、ビジネスとは何の世界でも黒字であって初めて長く続くものになります。赤字の不健全なビジネスは淘汰されるのが世の常。このままでは歯科業界自体が危ないよ、と思うわけです。
ちなみに、最近の子供たちはお勉強が出来ても医学部や歯学部へは進学しないそうです。私自身もエリートサラリーマンたちの間で揉まれて、それなりに30代で稼いでおりましたから、その投資に対するリターンを考えると妥当だな、と思う今日この頃。
その代わり自分が歳を重ねた時に歯医者探しで困らないように、今からしっかり予防に力を入れとこ♪っと職場のお姉さま達に歯のお手入れをちょいちょいやってもらっているのであります。
儲からなくなってしまった業界は今後どうなるの?
という所から。
なんの世界でも同じですが、赤字だと続きません。必然的に崩壊していくのみです。これがボランティア活動だろうと、非営利団体だろうと、営利目的の会社だろうと、収支をトントンか黒字にするのが基本です。
だから危機感があるし、危機感を持ってほしい。
医療システムが崩壊したら、どうするの?と。
ちなみにタイムリーにFAXが届いていました。内容は、歯科の診療報酬(つまり保険のルールでの診療で請求できる額)がどんどんマイナスに改定されて2002年から10%以上カットされてるとのことです。
普通の会社なら値上げすることはあっても1割も値下げするなんてことはこのご時世ほぼないでしょう。でもそれを強要されているのが医療機関です。
さらにこの20年間、人件費はうなぎのぼりです。有給取得は義務化、最低賃金の値上げ(都心部では時給約1000円です)、消費税もあがり、店舗の賃貸料もどんどん上がっています。
そんなんで業界が疲労しないワケないじゃん!
ちなみにですが、歯の治療の値段が西洋と比べて、日本は桁が二つくらい違うなんてザラです。場合によってはアジア諸国より安いですしね。
かかる時間、労力、そして技術を考えると諸外国の値段が適正価格だと思います。そして実際に治療している先生も多分同じように思ってらっしゃることでしょう。中には「(アホらしくてやってられんから)うちは自費だけできっちりお金もらってやるわ」って方もいらっしゃいます。ただ中には「金にならんし、適当でいいわ」って先生もかなりの数いらっしゃるのも事実です。
ではサービスを受ける側の視線でそれってどうなの?
うちに来られる殆どの患者さんは、「保険でできる範囲で悪い所全て治してください。」というのが基本です。そうすると、「自費だけできっちりお金とる先生」も「お金にならないことは手抜きする治療が適当な先生」も求められていないことになってしまいます。
んじゃ、どうするの?
知人・友人からよくある質問。
全然痛くもなんともないのに「抜かなければいけない」って言われた
歯周病で抜歯するんだけど、「両側入れ歯よりインプラントがいいよ」って勧められた
やたら自費を勧めてくるんだけど。。。
あるあるです。
別にこれだけでダメって決めつける訳では全くないんです。勿論、それが患者さんにとってベストというケースもあるでしょう。ただ質問を重ねると大体わかってきます。本当に患者さんのことを考えての提案なのか、それとも経営の為なのか。
詳細はともかく、ビジネスとは何の世界でも黒字であって初めて長く続くものになります。赤字の不健全なビジネスは淘汰されるのが世の常。このままでは歯科業界自体が危ないよ、と思うわけです。
ちなみに、最近の子供たちはお勉強が出来ても医学部や歯学部へは進学しないそうです。私自身もエリートサラリーマンたちの間で揉まれて、それなりに30代で稼いでおりましたから、その投資に対するリターンを考えると妥当だな、と思う今日この頃。
その代わり自分が歳を重ねた時に歯医者探しで困らないように、今からしっかり予防に力を入れとこ♪っと職場のお姉さま達に歯のお手入れをちょいちょいやってもらっているのであります。
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