2010年6月18日金曜日

次回の手術

急ですが来週の木曜日6月24日に手術が決まりました。前にも書いた通り、予防治療の一環です。外科医曰く、今回は癌が見つかったわけではないので、切除範囲は前回の右側より狭いそうです。ただ、この外科の先生(ユトレヒト大学教授)に言われたのは「手術前にもう一度レントゲンとっておいて。手術台で驚きたくないから」って。つまり予防治療とはいえ、これから切るところにもまた癌ができているかもしれない可能性がなくはないということ。「脅かさないでよ!」と思ったものの、「実際そういうケースが多いからなんだろうなぁ」と。途中から担当医がこの教授になったことを考えても、結構私の状態ってそんなに甘くはないんだなぁと思いました。

前回、右側の手術をした時には、結構すごい状態で手術室を出たようです。私はモルヒネでラリっていた状態なので結構ハイでご機嫌だったんですが、後で聞いたら血圧は45/70というものすごい数値で、赤血球も全然足りなくて輸血寸前だったそうです。さらに手術後の夜、「尿が1リットル近くたまってるみたいだから、トイレに行ったほうがいい」と言われてベッドを降りた瞬間、貧血起こして意識飛ばしちゃったし。これまで貧血で倒れたことは何度もありますが、モルヒネが効いている時は本当に「一瞬死んじゃったのかしら?」って感じで違うんですね。麻薬のオーバードースで亡くなる人ってこんな感じなのかもしれません。ともかく、そんな状態だったので翌朝の回診は1番で、ベッドの周りに外科医、形成外科医、病棟医、それぞれのアシスタント医、プラス看護婦で10人近くに囲まれて起こされました。

手術室から出た時は管が7つも付いていて、自分の事ながら「植物人間みた~い」なんて思っていましたが、3日目には「血栓になるから歩け」というスパルタ看護婦の元、80歳のばあちゃんかと思うくらいゆっくりしか歩けなくても、歩かされて。。。でもまだ若かったんですね、体力もあったみたいであれよあれよという間に元気になり、私より10日前に手術したという同室のおじちゃんを置いて、1週間後に私の方が先に退院しちゃったんですね。

とはいえ、やっぱり手術から完全回復するまでに約3ヶ月かかりました。どんなに退院できても、体力が落ちてるので、人と話すことも大変、本を読む気力もない、テレビも外国語は疲れるから見るのはもっぱらインターネットで日本のドラマとか。

と思い出せば色々あるわけですが、「あれをまたもう1度やるのか」と思うと、まあ憂鬱とは言いませんが、気分は面白くないんですよ。今回は切除範囲が狭いと言うことなので、願わくばもうちょっとまともな状態で手術室から出ることが出来て、回復が前より早ければ良いなぁ~と。ということで「動けるうちに色々やっておこう」と、ここの所、結構忙しい毎日です。

0 件のコメント:

コメントを投稿