2019年4月15日月曜日

ここが変だよ、日本の医療①

仕事に忙殺されて、全く何のやる気もなくなった今日この頃。ブログの更新も音沙汰ですみません。でもこんなに消耗する医療系のお仕事、やっぱり変なことがいっぱい。

全部ここで暴露出来ませんが、言える範囲で冷静に何がおかしいか、この際ちょいと書いてみようかと。ということで、以前オランダの医療について体験談を書きましたが(そしてそれは殆どポジティブな内容だったと思いますが)、今度は日本のこと。

まずは初めは日本の保険システムについて。
「国民皆保険制度」と言われるこのシステム。みんなで保険料出し合って、病気やケガの時は一部保険でカバーしてもらえるから安心して医療が受けられますよ~という素晴らしい制度です。

え?
皮肉ぢゃございませんよ?

国民全員が保険でカバーされない国がある中、みんなが保険でカバーされてある日いきなり癌になろうと、心臓発作を起こそうときちんと面倒みてもらえるんですから。まぁ多少の自己負担額はありますが、高額になる場合は上限とかあったりして至れり尽くせりです。

しかも日本の医療保険の特徴は「歯」がカバーされていること。世界のどこ探しても歯を無条件でカバーしてるのは日本位じゃないんでしょうか?

ま、その弊害の話はまた別の機会にするとして、日本のこの素晴らしい保険制度には大きな問題点があります。それは、『保険は病気かケガの時にしか使えない』こと。

えっ、それの何が問題なの?

と思ったそこのあなたは健康でまだあまり困ったことのない方です。実はこの考え方、「色んな病気を予防しよう!」ということには使えないのです。

一番一般的なのは人間ドックとかがん検診です。自治体で一部補助があったり、会社で負担してくれたりするのでお気づきではない方も多いと思いますが、あれって自分で受けようと思ったら「病気じゃないので保険は使えません。」って言われる類の診療になるのってご存知でしょうか?

そう、ググってみてびっくり。人間ドッグをきっちりやろうと思ったら5万円とかしました、うちの近所の病院。

でもね、癌って早期発見、早期治療でしょ?
早期発見する為には検診いるじゃん?

でも、癌の疑いがあって検査するなら保険が使えても、そうでないと自費で何万円もかかるんですよ。自治体とかでカバーされる検診なんてほんの一部ですよ?

そういう理由でオランダで勧められた予防手術が日本で受けられなくて、わざわざオランダで自腹切って(そして本当に自分のお腹を切ってもらったワケですが・・・笑)手術を受けたのは既に6年前。

という理由で日本は予防治療というのがとても遅れています。ただ、医療費増加が問題だ、やれ高齢化が云々というなら、なおさらこれからは予防治療に力を入れるべきなんですよね、本当は。それなら保険の仕組みから考え直すべきでは?というのがワタクシのスタンスなのです。

まだまだツッコミたいことがいっぱいあるので、これからちょこちょこ書いていきます!

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