2019年10月7日月曜日

ここが変だよ、日本の医療⑤

ちょっと違う話を続けたので、また話を元に戻して… っと。

ちなみにですね、何年か単位で「やれ医者が足りない」「やれ歯医者が多い」「看護師不足だ」「介護の人手不足」などと繰り返している日本の医療業界。ここずっと「歯医者が多い!」が続いております。

オランダの場合、医者、歯医者などの数を政府がコントロールしてまして、一斉に大学の数を過去に減らしたりということもしていたようです。私がいた当時、オランダ国内で歯学部がある大学は2校だけになっていました。また矯正医に関しては、歯科医師免許を取って何年か働いて諸々の条件を満たして始めて、その専門医コースに申し込めるそうですが、その入学希望者は数があまりにも多いので、最後は抽選だとか。

一方の日本は、私立の歯科大もある中、いきなり「閉校してください」なーんて横暴が許されるはずもなく、どうやって歯科医師の数を減らすか…というのが問題なんだそうで。

ちなみに私が聞いた範囲で、

歯科医師免許の国家試験を難しくする
早く歯科医師を辞めやすい女性、外国人を優先
診療報酬の点数をそぎ落とし、歯科医院が潰れるのを待つ

とかなんとか。
で、国家試験の方ですが、ある先生に言わせると「クイズみたいな問題がいっぱい」とか。で、その効果があってか、余りにも合格率が下がってしまい、最近では学校ごとに合格率を公表してます。すると合格率が低いとみっともないので、国家試験に合格できなさそうな学生はあらかじめ卒業させずに留年させて、国家試験が受けられないという状態を作り出すそうです。ま、私立の歯科大は授業料収入が増えるのでいいのでしょうが。そんなんでいいんでしょうかね、やれやれ・・・

ちなみに歯科医院の倒産と言えば、結構バタバタ潰れていってます。まぁどのビジネスも出店して5年持たせるのは大変だそうですが、聞くところによると歯科医院の場合、開院して5年で6割が潰れるんだそうです。今じゃコンビニより多いといわれる歯科医院、その割にやれレントゲンだ、治療用の椅子だ、と開院するのに絶対必要な初期投資がとにかく大きい。競争激化の中で投資の回収大変だわな、と冷静に考えれば分かりますが、それでも一国一城の主になりたい願望が大きいのが男性歯科医師ってイメージでしょうか。

歯科医院の責任者(つまり院長先生)は歯科医師でないといけないという医療法のしばりがあるのですが、歯科医師免許とるのに経営センスはいりませんし、お勉強ができるからとか、治療の腕がめちゃくちゃいいから、とかいう理由で経営が出来るほど、甘い世界ではありませんからねぇ。。。

ちなみにどっかの本で読んだのは、最終的に頑張って開院したものの、年収200万クラスの先生が結構いるとか。6年も大学行って、大変な量のお勉強してようやっと歯科医師免許取って、何年も修行して腕を上げてからやっと開院しても、新卒サラリーマンの初任給より低いってさすがにそれはかわいそうだわ、と思いますけどね。

そんな中、もちろん成功された先生もたくさんいらっしゃるようですが、

僕は開院してX年で、売上X億に成功しました!
その成功の秘訣を教えます!

的な自称成功しました系のコンサルになってらっしゃる方が多いです。それも結構な数いらっしゃって、やれDVDだ、やれセミナーだ、とやってらっしゃるんですよ、そういう先生。でも本業でそんなに成功してるなら、なーんでそんなコンサルなんてやってんの?って話です。

ま、この辺の話を掘り下げすぎるとまた話が脱線するのでこの辺にしときますが、問題は儲からなくなってしまった業界は今後どうなるの?って話です。

と書き続け、気が付くとまた長文。。。
ということで今回はいったんここまで。そして つ・づ・く...(笑)