2012年2月26日日曜日

ただいま絶賛発売中!?

「病気だから」と長らくオランダ政府の手厚い福祉をエンジョイしていましたが、さすがにそろそろ期限を切られてしまったので、重い腰をあげて(?)就職活動してます。はい、ずばり自分を売りだし中!(笑)

といっても、

こんなに何もしなくてほんとにいいのかしら?

と思うほど、あんまりアクティブに何かをしている訳ではありませんが、なんだかんだとリクルーターから電話がかかってきます。一体どこでみつけてくるんだろ?って不思議になる位。。。

最近の就職事情は、金融危機で相当の銀行員のクビがとび、不況ということもあり、ファイナンスの仕事の競争率は80倍とか。なので、通常仕事に応募しても連絡はないのが普通。なのである意味私はラッキーなんでしょうね♪

先日の面接は色んな理由で断りましたが(って仕事選べる余裕あるのか?って感じですが・・・)、リクルーターに気に入られてそこの面接は呼ばれても、相手企業から「オーバークオリファイド」といって断られたりで、なかなか決まりませんね・・・( ̄o ̄;)

話は思いっきり飛んで・・・

実は私、生まれ持ってとてもよい運勢を持っているんだそうです。あ、健康運は全く駄目らしいですけど!(爆)これは占ってくださった色んな方が口をそろえておっしゃるし、実際自分の人生振り返ってみると、確かに最終的にはうまくいってるんですよね。ま、その状況ではいつも苦しんでもがいてるんですけど・・・

キャリアに関しては、履歴書みせるとみんなに「すごい右肩上がり」と言われますが、もって生まれた仕事運もいいらしいんです。とはいえこれまで色んな仕事に応募して、思いっきり色んな所で落とされてるんですが、振り返ってみると「落とされてほんとよかったな」と思う事ばかり。例えば旅行代理店で落とされ、その直後に9.11があり旅行業界はどん底になったし、落とされた企業が1年後破綻寸前になったり。それに今思えば病気の途中で無職になったのも、よかったといえるし・・・

とまぁそんなこんなで、なんとなく自分の人生なんとかなるさって思っているので、落とされても「あぁ、ここの企業には行かないほうがいいんだな」とか普通に思えたりするんですね。ま、そういうこともあって余り落ち込んだりすることはありませんね。まぁ我ながらたくましくなったものです(笑)

ただ不思議なのは、お話を断ったり、「ここはどうかな?」とか思ってると、不思議とすぐ別のオファーが舞い込むんですよね。って考えるとそういう星回りなのかな?とか。まぁぶっちゃけ過去3年の病気人生で悪運を使い尽くした感があるので、これくらいのことがあってもまだもとは取れてないでしょとは思いますが (`∇´)

ということで、今日もまた落とされたという連絡がリクルーターから入ったところ。

えぇーっと週末なんですが・・・

私が落とされてリクルーターの方があせっていると言う変な構図。 ありがたい話ですね。まぁ他にもお話があるし、それらが駄目でもまた別の話があるかな~とか。ある意味色んな面白い仕事のオファーが舞い込むのをちょっと楽しんでたりする今日この頃。さて、どこに身売りできるかしらん♪

2012年2月24日金曜日

お見舞い

先日の訃報(ブログ記事はこちら)の際に受け取った癌患者仲間からの連絡。彼女は乳がんが脳に転移し、それが今度は肝臓にも転移が見つかったとのこと。そして首の骨が折れてしまったのでその手術で入院したとのアップデートをFacebook上で知ったのが先日前。

私の回復祝いコンサートにも駆けつけてくれて、なんだかんだとFacebookでも連絡をたまに取り合う仲。今度は私の番だと思ってFacebookで聞いてみた。

お見舞い行っていい?

自分も入退院を繰り返したのでよく分かるのですが、 癌患者の気分は猫の目。人に会いたくない時もあれば、病院で退屈しまくってお見舞いだけが楽しみってこともあるんですよね。ましてや彼女の場合、癌が転移して状況としては延命治療(?)に近い状態。複雑な心境を察すると「No」ということもあるかな?と。

すぐに連絡が来なかったので「もしかして? 」と思ったものの、昨夜「来るんなら明日来て。あさって退院だから」とFacebookの書き込みが!Facebookする元気も、人に会える元気もあるってことにちょっと安心して、今日は彼女のお見舞いに行ってきました。

ベッドの上の彼女は変わり果てていてちょっとびっくり。確か最後に会ったのはお互いリハビリを終えて、抗癌剤で抜けていた髪も伸び、普通の生活を始めて元気だった頃。手術直後だし、当たり前なんですがやっぱり病人って感じの彼女を見るのはちょっとショックでした。。。

そしてお互いの話をしたり、リハビリグループのメンバーの話をしたり。この状況でもお互いにジョークを言って笑えるのは病気との付き合い方が分かってるから。一方で「私の癌ってね、これ以上悪くならない為の現状維持の治療だから、よくなることはもうないのよ。」と言われると、やっぱり返す言葉が見つからないんですね。

私自身、自分の死を覚悟したこともある身。だから彼女がどんな思いでそういうことを言ってるかも分かるけれど、立場が逆になってそういう言葉を聞く方にたつと、かなり複雑な心境になります。

まだあきらめてない

そう言っていた彼女に別れを告げるとき、彼女はこの世の別れのような挨拶を返してきたんですね。これはやっぱり言われる方はきついですね。一緒にがんばってきた仲間、まだそんな簡単に逝ってほしくはないですから。でも癌って助かるときには助かるし、駄目なときは駄目という深刻な病気でもあるんですよね。

そんなこんなで色んな思いが頭の中をぐるぐるしてちょっとぼーっと過ごした夜になりました。やれやれ。

2012年2月15日水曜日

2月11日ロッテルダム ホフラーン教会

ロッテルダムにあるホフラーン教会では定期的にコンサートをされています。この定期コンサートの一つを日本向けの震災支援にしたいというありがたい申し出が、この教会つきの音楽団体からロッテルダム在住のチェリスト、今渡久美さんへあったのが数ヶ月前。

久美さんはHoog & Laagのメンバー。このグループでは音楽と一緒にアクロバットを見せて笑ってもらうというパフォーマンスをされていて、去年の秋には被災地慰問もされている震災支援に熱心なグループでもあります。(パフォーマンスの一部はこちら

久美さんが中心となって当日のプログラムを作るのに、去年の夏バイオリニストの小川朝子さんと一緒に日本で震災支援ツアーをした私達のデュオも一緒に弾きませんか?とお声がけを頂きました。そして久美さんと色々お話をして、写真展、お寿司や支援グッズの販売、折り紙のワークショップなども一緒にすることになり、私は写真展と支援グッズの方の準備をお手伝いすることに・・・

今回の写真は被災者自身が撮られた写真の展示。パネル化されたものを送るといわれたのですが、税関や輸送費の関係から、デジタル写真をもらってこちらでパネル化しようということにしました。ま、手違いで結局パネルではなく、プリントアウトされただけにはなってしまいましたが・・・

結局、日本から頂いた情報は全て日本語であることから誰かが英訳&蘭訳をせざるを得ず、結局誰もやってくれそうにないので、英語は休暇中のイタリアで自分でやり、オランダ語は知り合いの息子さんに頼みました。これもなんだかんだとコンサート当日の午前までかかって編集するハメに・・・

そして肝心な支援グッズは税関でとまってしまい、せっつく電話を税関と郵便局の両方にかけてみましたが、結局当日間に合わず・・・というか、未だ手元に届いていないのですが・・・

というトラブル続きのイベント準備でしたが、演奏の方はしっかり準備できました。夏と同じレパートリーが2曲、新曲1曲なんで、当たり前といえば、当たり前ですが(笑)それに、今回は頭がぼーっとする薬を1週間前からやめて臨んだ本番。おかげで頭もすっきりしているし、集中力にも問題なし!教会が寒くて手がかじかんでいる以外は全て順調に終わりました。なんだかようやく病気前の自分の状態に戻ってきたような気がします。(^O^)/

ということで、演奏以外のことは私はちょっと中途半端に終わってしまった感じがしなくはありませんでしたが、全体としてはアクロバット、お琴、私達のデュオ、弦楽四重奏、お寿司の販売、 写真展、折り紙、とそれぞれの違った演出で、お子様連れのファミリーコンサートとしては喜んで頂いていいイベントになったのではないかと思います。

ご協力してくださった方、ご来場された皆様、そして共演者の皆様、ありがとうございましたm(_ _)m

写真展に関しては正式にスポンサーについていいよ、というありがたい申し出があったので、そこでパネル化して3月以降のイベントにどんどん使っていけたらと思ってます。また詳細がきまったらここでもお知らせします!

2012年2月9日木曜日

さらなる訃報

前回は一体いつだったのだろうか・・・

と思ってブログをさかのぼってみたら大体1年前だった。そう、癌患者のためのリハビリで一緒に戦った仲間が亡くなったという知らせ。そして忘れた頃にまた訃報のメールを受け取った。

今回は同じグループの中でも私に一番年が近かった同じく乳がん患者だった女性。享年40歳。幼い子供さんが二人いて、まだ亡くなるには若すぎる年齢。グループの中で一番若かったのも、手術の回数が多いのも間違いなく私だけれど、こうやって亡くなったという知らせを受ける度に

生き残っているだけでも私はラッキーなのか・・・

と思わざるを得ない。仲間が亡くなって寂しい反面、自分はまだ大丈夫という安心感。一方で自分だっていつそういう立場になるか分からない不安、色んな感情が混じって、かなり複雑。

そして訃報を知らせるメールに返信と言う形で別のメンバーからメールが入った。彼女も同じく乳がん患者。そして去年脳にそれが転移し、その治療をしているという話は聞いていたが、今回のメールでは肝臓にも骨にも転移しているのが見つかったという内容だった。現在、治療中でまだ最後まで諦めるつもりはないということだったが、状況は楽観視できないのは明らかだ。

12人いたリハビリグループで亡くなったのがこれで3人。転移が見つかったのが2人。癌は早期発見して治療すれば治る病気って、このサバイバル率でそんな簡単に言えないでしょ?

自分の寿命を知っている人は誰もいない。健康な人だって、ある日突然事故や災害で亡くなることもあるし、ぎりぎりの崖っぷちまでいっても私みたいにしぶとく切り抜けちゃうことだってある。でもやっぱり一度「癌」という地雷を踏んじゃったら、自分の死がすぐ背後にくっついてるような感覚からどうしても逃れられないのは仕方ないのか。

こんなことを言いながら、なんだかんだと長生きしそうな気がしないでもないけれど、それでも心の中で「私にはもうちょっと生きる時間をちょうだいね、神様!」と願うのは贅沢だろうか・・・

2012年2月2日木曜日

今年もチャリティー

昨夏に日本に行ってから燃え尽き症候群(?)でしばらくぼーっとして何もしていなかった震災支援活動。もうそろそろ1年になるよね、って気がついてやっとお尻に火がつき、活動開始し始めました。

今年の目標は去年みたいにがんばりすぎないこと。やっぱり長く活動していくには持久力もいるし、細く長くできるのが理想的。ということで、周りのみなさんにもそう言ってイベントの数をこなそうとするより、数は限ってきっちりこなそうと思ってます。

まず最初のイベントは2月11日。もともとは出演してほしいということで音楽家として受けたコンサートなんですが、結局いつもの通り色んなことを企画したくてそっちに手がかかっているという・・・(苦笑)

このコンサート、ロッテルダムのホフラーン教会でやっている一連のコンサートシリーズの一つ。それを日本の為にチャリティーにしたいと言ってくれた教会の専属の音楽団体。やっぱり外国にいてそうやって自分の国のことを思ってもらえるのはやはり嬉しいものです。

ということで、コンサートはお琴や日本の曲もいれて、震災支援活動をしているHoog & Laag というグループのパフォーマンスなど、家族で楽しんでもらえるようなファミリーコンサートになる予定です。私自身は、夏に一緒に弾いたバイオリニストの小川朝子さんとのデュオで出演予定です!

その他に当日は教会で被災者が撮った写真展、Hoog & Laagの被災地慰問のビデオ上映、被災地から送ってもらった震災支援グッズやお寿司などの販売もする予定になってます。

ということで、詳細はこちら→http://www.hoflaankerk.nl/concerten/node/192

オランダの方、是非お越しください!あ、無理な方は知り合いに宣伝してくださいね~♪