2021年2月17日水曜日

おくりびと

 うちの父は近親者に


おくりびと


と呼ばれています。なぜなら親戚の最後の瞬間にいつも居合わせるから。

なぜか、「そろそろちょっとお見舞いに行こうか」とか「付き添い交代するから、その間、家で休んでおいで」とか「(家に帰る)迎えに来たで~」とか、色んな理由で行った場所で、なぜか最後の瞬間を送り出すことになるワケなんです。


で、そんなこんなが重なりすぎて、ここ最近、親戚のみなさんに「おくりびと」と名前を付けられたみたいです。


そんな父ですが、コロナ禍で人に会わずに引きこもってかれこれ1年。自分の兄の体調が思わしくない、というのがここ数年続いていたのですが、さすがに新幹線に何時間も乗って会いに行く勇気もなく、今回はお見舞い品を送ったようです。送ったのが地元の名物、牡蠣。


で、届いた日に当人である父の兄から電話があって少しお話をしたようです。で、その伯父は美味しくその夜に牡蠣を食べて、疲れたからと早めに就寝。そのまま亡くなったとのことでした。


むむむ、

さすがのおくりびと・・・

コロナに負けず、ここにも健在とは!


とはいえ、実はワタクシメもこの父の血を受け継いでおりまして。

12月頃に、急にこの伯父に何か送ってあげないといけない気がしてきたわけです。で、体調が思わしくなくても食べやすいゼリーを注文して送って伯父の家に届いたのが、奇しくも父からの牡蠣が届いた日だったという・・・


えっ、

私もおくりびと!?


うーん、あまりうれしくない血統を引き継いだのか、それともたまたまだったのか。。。


とてもお世話になった伯父ですが、うちの親戚で最もエラくなった人でもあります。どれだけエラかったかというと、私の知っている限り上皇陛下(当時の天皇陛下)に3回会ったと言っておりました。


とはいえ、このコロナ禍。お葬式も四十九日も数名でという寂しい見送りだったのです。多分こんなご時世でなければ、かなり大きなお葬式になったのではないかなぁと思うと、なんとも表現できません。このコロナ、とにかく早いとこ収束して欲しいものです。