2016年1月25日月曜日

癌患者が聞きたくない話 つづき

ちょっと前に書いた「癌患者が聞きたくない話」の続編、ずっと書こう書こうと思って途中まで書いては放置していたのを漸く書きました。

前回の治療方針に口出すな!という内容とちょっとかぶるのですが、

素人が知ったつもりになるな!
お医者さんになるには医学部に行かなくてはいけません。しかも6年。そして国家試験も通らなきゃ医者の資格は取れないし、そこからまた研修を重ねないと医者にはなれません。それはとっても大変な道のり。

誰でも彼でも医学部には入れないっていうのは周知の事実だと思うのですが、スパッと6年で医学部卒業もなかなか大変らしいし、国家試験はさらに大変だそうです。私もやったことないのでよくは知りませんが、でも私だって修士とるのにすっごく大変だったから、なんとなくそれ以上に大変なんだろーなーって想像ぐらいはできますよ。

なのになんでなんでしょね。いざ癌の話になると、医者をバカにしてる?的な記事を目にすることが多い気がするのは。

結局、医者は金儲け主義
人を診てない
癌治療だと癌は治らない

などなど。読んでて辟易とします。たまーに人間的にどうなのよ?的なお医者さんもいらっしゃいますが、その方だって一生懸命お勉強して、一生懸命働いて今の地位なワケで、もし仮に白い巨塔並みのあくどいことしてその地位になったと仮定しても、医学的な知識や経験なんて、普通の一般人はぜーんぜん足元にも及ばないハズ。

色んな選択肢の中から自分の主治医を信じて治療してる患者さんに、ズブの素人がそのお医者さんの治療方針はまるでダメ並に民間療法を薦めてくる。しかも医学のイの字も分からない人がまるで全てを分かったかのようにこれがどーだ、あーだ、こーだ。でもそのお医者さんを信じている患者さんの考えもそれでばっさり否定してるって気が付いてるのかな?

いや、好きなことを言ってもいいんですよ。でも素人に全身管理は出来ないでしょ?いざとなって責任とれないじゃん?それで確立した医学を全否定して民間療法を薦めるってどうなの?それって自分の大切な知り合いとか友達とか家族とかの癌患者さんの考えや時には人格を全否定して伝えることですか?

で、もっと笑っちゃうのが、そうやって医者や製薬会社は金儲け主義とかガンガン言っちゃう人に限って、その怪しげな民間療法だかのセミナーとか、訳分かんないサプリとかで金儲けしてるのよねー。あー、そっちは金儲けしていいんだ?的な。笑

銀行でもそうでしたけど、将来的にどうなるか分からないものの予測は「こうなるであろうと思われますが、確実にそうなるとは限りません」的な言い方をします。お医者さんだって同じで「完全に治る、大丈夫」って絶対言わないんですね。そりゃそうでしょ、治らないと困るもん。だからどの業界のプロも最悪の事態の説明責任があるんです。手術前にとる「手術中なんかあったら死んじゃうかもって知ってるけど手術してください」っていう同意書なんかまさにそれ!

って考えると最悪の事態を全然言わずに「なんちゃらサプリで癌が治る」とか「食事療法で癌が治る」とか言いきれちゃうのってどうなの?って思いませんか?そうやって言い切って「ついて来い!」となるとそれってもう新手の宗教の域でしょう???

中途半端な医学の知識振り回して「なんとか先生がこう言ってる」とかなんとかで、相手がどういう状態にいるのか知りもせずに余計な口出ししないこと。ソクラテスの無知の知ではありませんが、自分は何も知らないというのをもっともっと自覚した上で、癌患者さんとお話しくださいませ。

ということで、個人的には患者さん相手には当たり障りのない日常のなんでもないこと、面白い話が一番良いと思います♪

で、ここまで書いてもまだ毒を吐ききれてないので、また機会をみて続きの続きを書きまーす!笑

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