2021年3月30日火曜日

波乱万丈の家探し③

帰国してから日本の決まり事を色々覚えましたが、家のほうもその一つ。

現在、家やマンションなどを売る時にその物件を買いたいという人に一定のことを伝えなければいけないというルールがあります。基本的には、そこで自殺があったとか、誰か殺されたとか、病死だけど長期間放置されていたとか。

これをいわゆる事故物件といって、物件探しのサイトには「告知事項あり」と記載されているものになります。


その昔は、事故物件でも一度誰かが住んだらその次の買主にはその事故内容を伝える必要はなかったそうです。そのうち告知事項を消して物件を売りやすくするために、不動産屋の従業員が一時的に事故物件に住んで、告知事項を消す手法(マネーランドリングの不動産版か?)が流行ってしまったので、最近は次の買主にもその次の買主にもずっと告知し続けなければいけないそうです。


つまり「告知事項あり」という言葉がその物件にずーっとついて回ることになります。ということは、運よく事故物件が気に入り事故物件であるが故に安く手に入ったとしても、次に自分が売る時になかなか売れないし、やっぱり相場より相当安くしないと売れないということになります。


ずーっと住む気なら事故物件もいいのでしょうけど、期間限定で住んでいつか売って別の物件をと思っているのであれば、事故物件はなかなか難しいというのが現実です。


というのに加えて、ちょっと色々感じやすい体質ということもあり、私は結論として事故物件はやめとこーってスタンスです。


が、何故か事故物件に縁がある・・・

んー、なぜだ???


で、先日内見に行った事故物件とは別に気になっていたマンション。その詳細をもらって、内見の予約を取ってもらうべく自分の担当の不動産屋さんにお願いしていたのです。

相場より安いし♪

リフォーム済みで引き渡しだし♪

今より駅は近くなるし♪

最上階で海も見えるかも???


ふふふ

ね、なかなかよさげな物件でしょう?


ところが、なんでか、なかなか内見の日時が決まらない。

何度かのやり取り後、うちの不動産屋さんが売り主の業者さんから聞き出してきた。

いわく、


すぐに内見できない理由があるみたいで、前からちょっとおかしかったんですけどねぇ。しつこく聞いてたら

「実は告知事項あるんです、ここ」

って今頃言ってくるんですよ。何度も話してるのに、えー、今頃???って感じでしょ?

で、住んでた人がどうも飛び降りちゃったらしいんですよ~

「でも亡くなったのは外で、部屋の中じゃないですから」

とか平気で言ってくるんですよ。


いやいや、いやいや

そーゆー問題じゃないからっ!!!

ってか、売り物件のサイトにちゃんと「告知事項あり」って書いとこうよ。


ちなみに飛び降りて亡くなったのが建物外の地上でも、飛び降りた場所が事故物件となり、当然、売る時はずっとこの告知事項がついてくるので、ワタクシはもちろんパスでございます。


知らないうちにそういう物件にあたるという、なぜか引きの強さがなぜかあるのですが、(まぁ、家探しに限らずですが・・・苦笑)担当の不動産屋さんがいいこと言ってました。


たくさん物件みて、相場感があるから市場価格より安いのが分かるんですよ。

でもそういう安い物件だと、事故物件にあたる率はおのずと高くなりますからねぇ。


さすが、営業!

うまーく客を持ちあげてそれなりに納得させる。さてこの凄腕営業マン、早くいい物件みつけてくんないかな???

0 件のコメント:

コメントを投稿