2009年9月27日日曜日

最後の手術について

「え、また手術なの?」とよく聞かれるので、一応報告。あ、結構エグい話なので、詳しく知りたくない方は、この稿全て飛ばしてください。

乳癌治療は色々あるのだけど、こちらで乳腺全部をとる手術(胸のamputation)を外科でする場合、形成外科で胸の再建(つまり偽物の胸を作り直すこと)をするかどうかの選択ができます。これは日本では結構まだめずらしくて、普通は外科で切ってもらった後にどうしても胸を作りたかったら自分で形成外科をみつけて自分で金払ってやんなさい、というのが主流のようです。オランダの場合、よく出来ていて、胸の再建も乳癌治療の一環として認識される為、外科でもそういう選択の話をしてくれるし、私のかかっている大学病院では外科と形成外科が隣同士でコミュニケーションもよく、勿論保険で全部カバーされるんです。すごいでしょう?

初めての手術の時は、外科の先生と形成外科の先生の2人が執刀医。つまり、外科の先生が切り取って、形成外科の先生が詰め物をして、閉じて(綴じて?)くれると言うこと。私の場合、乳腺を切り取った(つまり中だけなので皮膚の部分は残っている)後、そのままシリコンを詰めるには皮膚が張りすぎていて伸びきらない、と判断されたので、シリコンの代わりにエクスパンダーという風船みたいなものを入れてくれたのでした。

このエクスパンダーには磁石のついた穴があって、普段はその磁石がくっついているから穴が閉じているんですが、そこに注射針を指して少しずつ食塩水を入れることが出来るようになっているんです。で、注射針を抜くと磁石がくっついて、穴がまた閉じるという仕組み。よく出来ているでしょう?

で、初めての手術から目が覚めたら、エクスパンダーは殆ど空の状態なので、胸はぺったんこ。でもモルヒネで半分ラリッていたので、「あ、小学生にもどったみた~い」なんて思ってたんですね。ははは。で、傷口が閉じた3週間後から少しずつ食塩水を入れてもらって、左右の胸が同じ大きさになったのが、数ヵ月後。その後、抗がん剤とかの別の治療があったのでそのまま胸の再建が止まっていたんです。

今回、やっと抗がん剤からも回復しつつあり(といっても白血球はまだ足りないのですが、1ヵ月後の手術の頃には大丈夫だろうと言う判断で。)、最後の仕上げの手術をしましょうと言うことになったんです。なので、今度は仮で入れていたエクスパンダーを取り外し、半永久のシリコンを入れてくれるんだそうです。このシリコン選びもいろんな形、大きさがあって面白いんですけど、残念ながら豊胸手術ではないので、一番大きいものは選べませんでした。。。

で、この手術が10月22日の予定で、前回ほど大変な手術ではないものの、やはりシリコンを体に縫い付けたりする訳なので、当然前ほどでないにしろ痛みは伴うし、入院もしないといけないと。予定では、3日位の入院で済むそうですが、これも個人差があるのでその時次第ですね。

というわけですので、手術と言っても直接の癌関係ではないのでご心配なく!

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