2009年11月8日日曜日

DNAテスト

木曜日に遺伝子学科(?)へ出向いてきました。30代で癌になるには早すぎるから遺伝かどうか調べたほうが良いと外科医からも内科医からも言われて、この科に送り込まれたのです。

アポの前に色んな書類を提出しなくてはいけなくて、その中のひとつが家族形成とその病歴。つまり家族の中に癌がいれば、どんな癌で、いくつの時になったかなどを詳しく書いて出すのです。

医者(というより、リサーチャー?)との話は生物の授業みたいで、まずは受精卵の分裂とその際遺伝子がコピーされる過程、遺伝子の種類や仕組みなどを分かりやすく図を見せて説明してくれるのです。早い話が遺伝子の中に癌を予防する情報があって、そこにバグが含まれているかどうかを調べると言うこと。余りにも面白い個人授業だったのでついでに色々聞いちゃいましたが、私が調べてもらうのは乳癌予防をしてくれる遺伝子情報(BRCA1とBRCA2)の部分だけ。

と言うと簡単に聞こえますが、実際には血液採取して、その中から白血球を取り出し、そこから遺伝子を取り出して、ひとつずつ調べていくんだそうです。全ては手作業なので、結果が出るにはとても時間がかかります。これもちゃんと保険でカバーしてくれるのでオランダでは自己負担はありませんが、聞くだけでも気の遠くなりそうな作業の割に、1回のDNAチェックの値段は700ユーロなんだそうです。

実際に遺伝であるといわれるのは全体の10%位だそうです。また例え遺伝であったとしても次世代にも遺伝してしまう可能性は50%。これは子供は男親と女親の両方から一つずつ遺伝子をもらうので。但し、遺伝子にバグが含まれていると癌の発症率は60~80%なんだそうです。なぜなら遺伝子情報は「癌になる遺伝子」ではなく「癌を予防する遺伝子」なので、ここに情報エラーがあると癌を予防する機能が下がり、癌細胞が代謝されにくくなっていく、つまり癌になるということなのです。

それ他遺伝の場合、自分自身の癌発症率がさらに高まることを意味するので、定期健診がさらに延び、同じ遺伝子で関係する卵巣癌の検査も含まれることになります。さらには、癌にならない予防治療として乳房&卵巣の切除などが検討されることもあるとか。ま、これらの話は実際に結果が出てからの相談になりますが。。。

というのが私のオランダ語力と知能で理解した範囲。さて、どういう結果になることやら。

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