2009年10月31日土曜日

リハビリ 10月30日

9月末から始まったリハビリ、毎週火曜と金曜の朝に通ってます。火曜日はフィットネスとプール。金曜日はフィットネス、グループトーク、グループ競技。

フィットネスは1時間ほど、筋肉トレーニング、ストレッチ、クロストレーニング、ランニング、自転車こぎなど、どこのフィットネスセンターにもあるようなものをそれぞれ自分にあったプログラムでこなすもの。私の場合、ムキムキにならない程度の重さにした筋トレと、コンディション作りの為にどれか必ず息の上がる(歩く、自転車こぎ、クロストレーニング)ものをしてます。

プールは深さを調節できるので、グループで一番背の低い私に合わせて1.3メートルに設定してもらってます。みんなで水の中でボール競技したり、ボールの取り合いとか、ボール持って泳いだりとか。意外と水の中だと差が出来ないので、バレーとかバスケとかも楽しいです。で、この陸の上でのバージョンがグループ競技。ちなみに今日はバレーでした。でも、普通にやるのではなく、二人でタオルを持って、タオルでボールをキャッチしたり、投げたりするんですけどね。

グループトークは毎週テーマが決まっていて、これまでにやったのは、自己紹介を含めた治療の話、コンディション作りのための保健体育の授業みたいなの、会社での病欠扱いの法律及び失業保険手当てなどの仕組み、疲れについてなど。

例えば、今日のテーマは「疲れ」。私もとにかく疲れるのだけど、残念ながら癌の治療の中でこの「疲れ」については延々と続く副作用のひとつの割にあまり注目されていない。例えば「痛みと疲れはどっちが患者にとって困ることか?」というアンケートを医者にとったところ、95%が「痛み」と答えたとか。グループ全員で「マジで?」という反応。それ位、痛みより疲れのほうがきついんですよねぇ、当人にしてみれば。勿論、末期癌の痛みとかは別なんでしょうけど。あと麻酔科とかちゃんとした科が存在するように痛みに対しては色々進んでいるんです。
例えば、手術直後は私もモルヒネ打ってもらいましたが、結局あまりにも血圧が低くて、ついでに貧血で倒れたりしたので、あっという間に量を減らされて、2日目にはもう完全カット。で、代わりにもらったのが痛み止めの錠剤。でも余りにもまずい病人食だったので、ロクにご飯も食べずこの錠剤飲んでたら、今度は胃が痛くてたまらない。それで3日目には結局その錠剤もやめて、痛み止めなしだったんです、10cm以上の傷口で多分500g位の肉とって、寝返りも難しいくらい痛かったんですけど。でも、文句言わない位我慢できるわけですよ。
今は毎日が疲れとの戦い。何かのアポがあると次の日はダウンみたいな生活をしていて、こっちは我慢できない。やりたいことができない、ぐっすり寝れないし疲れているからイライラする、集中力がなくなる、などなどどう考えてもこの「疲れ」のほうが手術後の「痛み」より全然大変なわけです。普通の健康な人なら忙しくて疲れていても、数日ぐっすり寝れば大抵の疲れは取れますが、がん患者の疲れは延々と倦怠感が続くんです。で、夜も副作用のせいで数時間おきに目は覚めるし、人の話とかも疲れるので延々と聞くことが出来なくなる。これが外国語だったらもっと大変。なので、手術後からロクにこちらのテレビを見てないんです、私。とにかくオランダ語も英語も全然頭に入ってこないくらいに集中が出来ないんですね。最近そこそこ楽しんでいるのは映画くらいかなぁ。。。あと、毎週2回のリハビリも行くと元気になるけど、やっぱり体力勝負なので帰ったら絶対お昼寝タイムが必要。つまり余裕を持って予定を立てないといけないし、予定を立ててもその通りできないことも半分くらいあったり。となると、アポも取捨選択していかないといけないんですね。当然、医者とかリハビリとかが優先されるので、友達と会うのはその合間、合間。となると、なかなか人に会うのも大変になるんですねぇ。たまには誰かに会って息抜きもしたいんですけどね。

でもこのリハビリを通して、同じ悩みをもった癌患者と色々話ができるのはとてもありがたい。人によって程度の差はあっても、結局つまるところはみんな同じことでイライラしているので。最近はグループで色んなゲームをすることで連帯感も生まれてきているせいか、なかなか楽しくリハビリに通ってます。

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