2010年2月8日月曜日

横浜での2台ピアノコンサート

最近、近所に日本人のお友達が出来ました。徒歩数分の距離に十何年か住んでいて、買い物も同じスーパーとかでしていたはずなのに、お互いに今まで知らなかったという相手です。二人で「どうしてこれまでお会いしたことがなかったのかしら?」という感じ。

彼女は、2児の母でもあり、KLMのスチュワーデスさんでもあり、日本語教師でもあり、アマチュアピアニストでもあるという、多才な人。その彼女のおかげで、オランダにいる日本人の子供達の為の日本語教室「寺子屋」のボランティアも最近はもっと真面目に顔を出すようになったし、ピアノももっと弾くようになったというすばらしい効果を生み出してくれてます。

彼女は日本のSNSにも積極的に入っていて、そこのピアノグループに所属してちょくちょくジョイントコンサートも参加している熱心なピアニストなのです。で、今回彼女が見つけてきたのが、夏の横浜での2台ピアノコンサート。2台だと相手がいるのと、その相手が日本だと一緒にあまり練習できないので、私に白羽の矢が当たった模様。

これまで音大時代もコンサートやレコーディングやなんやかんや、セミプロとして活動していた私。その時にどこかの先生に言われたのが、「プロなら金を取るのが当たり前。最悪タダで弾いてもいいけど、金を払ってまで弾いては駄目。」欧州ならこれって結構当たり前で、音楽家もちゃんとギャラが出るんですね、少ないけれど。でも、お金をもらうからプロの意識が目覚めるし、だからこそちゃんと仕事としてこなすようになるんです。ところが日本って逆で、弾くほうがお金を払わないといけないらしい。主催者側も「経費払うんだったら弾かせてあげる」というスタンスなんですよ。世界スタンダードを考えるとすごく変な話だし、だから日本の音楽界が成長しない原因でもあるような気がします。音大時代の友達にこの話をしたら「そうよ、日本って変なのよ。コンクールの入賞者コンサートだって、賞もらった人がお金払って弾くのよ。」だそうで。

あ、話が脱線しちゃった。話を元に戻して、と。
彼女にコンサート誘われた時、一瞬「金払ってでも弾くか?」と思ったものの、どうせ今することはないし、こういうゴールがあればピアノも弾くし、なんと言ってもいいリハビリになるかな、というのと、彼女と一緒に日本へ飛べば安くしかもビジネスクラスで行けるという特典があって、こちらの魅力も捨てがたい!ということで、即答でOKしました。(笑)

2台ピアノのレパートリーってまず限られることと、観衆は素人なので一般の誰が聞いても楽しめて飽きないプログラムを考えよう、と提案して落ち着いたのがビゼーのカルメン。彼女が2台ピアノ用にアレンジされたカルメンファンタジーの楽譜を持っていたのだけれど、長々としてたり、弾きにくい場所があったり。結局これを土台に私達用にアレンジすることにしました。

で、まず探したのが楽譜エディター。ググれば、これがヒットする、ヒットする。ただ殆どが有料サイトで無料サイトは30日のお試しだけとか。その中で見つけた無料サイトがこれ。
http://musescore.org/

入力の仕方をマスターするまでにちょっと時間はかかるものの、一回慣れるとかなり上手に楽譜が作れるようになります。元々手書きの楽譜を読む堪え性がない私には、このサイトはかなり有難い。さらに入力した音符をちゃんと演奏してくれる機能までついているんです。勿論大体の音は頭の中で再現できるし、ぶっちゃけすぐピアノで弾いちゃえばいいのだけど、2台で同時に全部の音を弾くとどんな感じになるか掴むのにはやっぱりこの機能、私のような作曲はズブの素人には、かなりの優れものだと思います。

ということで、結構考えながらアレンジを作っているので、初めに思った以上のリハビリ効果を発揮しています。さて本番もその苦労が報われるだけ、ちゃんと弾けるかな?あ、ちなみに8月15日、みなとみらいで、だそうです。

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