2012年2月24日金曜日

お見舞い

先日の訃報(ブログ記事はこちら)の際に受け取った癌患者仲間からの連絡。彼女は乳がんが脳に転移し、それが今度は肝臓にも転移が見つかったとのこと。そして首の骨が折れてしまったのでその手術で入院したとのアップデートをFacebook上で知ったのが先日前。

私の回復祝いコンサートにも駆けつけてくれて、なんだかんだとFacebookでも連絡をたまに取り合う仲。今度は私の番だと思ってFacebookで聞いてみた。

お見舞い行っていい?

自分も入退院を繰り返したのでよく分かるのですが、 癌患者の気分は猫の目。人に会いたくない時もあれば、病院で退屈しまくってお見舞いだけが楽しみってこともあるんですよね。ましてや彼女の場合、癌が転移して状況としては延命治療(?)に近い状態。複雑な心境を察すると「No」ということもあるかな?と。

すぐに連絡が来なかったので「もしかして? 」と思ったものの、昨夜「来るんなら明日来て。あさって退院だから」とFacebookの書き込みが!Facebookする元気も、人に会える元気もあるってことにちょっと安心して、今日は彼女のお見舞いに行ってきました。

ベッドの上の彼女は変わり果てていてちょっとびっくり。確か最後に会ったのはお互いリハビリを終えて、抗癌剤で抜けていた髪も伸び、普通の生活を始めて元気だった頃。手術直後だし、当たり前なんですがやっぱり病人って感じの彼女を見るのはちょっとショックでした。。。

そしてお互いの話をしたり、リハビリグループのメンバーの話をしたり。この状況でもお互いにジョークを言って笑えるのは病気との付き合い方が分かってるから。一方で「私の癌ってね、これ以上悪くならない為の現状維持の治療だから、よくなることはもうないのよ。」と言われると、やっぱり返す言葉が見つからないんですね。

私自身、自分の死を覚悟したこともある身。だから彼女がどんな思いでそういうことを言ってるかも分かるけれど、立場が逆になってそういう言葉を聞く方にたつと、かなり複雑な心境になります。

まだあきらめてない

そう言っていた彼女に別れを告げるとき、彼女はこの世の別れのような挨拶を返してきたんですね。これはやっぱり言われる方はきついですね。一緒にがんばってきた仲間、まだそんな簡単に逝ってほしくはないですから。でも癌って助かるときには助かるし、駄目なときは駄目という深刻な病気でもあるんですよね。

そんなこんなで色んな思いが頭の中をぐるぐるしてちょっとぼーっと過ごした夜になりました。やれやれ。

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