2012年7月7日土曜日

オランダの医療事情14

しばらく書いてなかったこのシリーズ。実は色んな方から役に立つと言われていて、やはり記事のアクセス数は伸びる一方なので、忘れる前にまた時間をみて少しずつ書いていこうかと思います。

正直あまり思い出したくない抗癌剤投与中の話。抗癌剤というのは体にとって毒なので、色んな副作用があります。人によってこの副作用は様々なので、結局投与されるまで自分の体がどう反応するかも分かりません。副作用が強すぎるので、状況によっては抗癌剤を投与しない(=治療をしない)という選択肢もある位ですから、まぁ楽ではありません。

当然ながら、副作用が強すぎて生活に支障をきたしたり、下手をすると命にかかわることもありますので、その副作用を抑える薬というのも数多く存在します。薬の為の薬っていうと「一体何の為の薬なんだか・・・」という気がしないでもありませんが。

吐き気を抑える薬、その他諸々処方され、一粒が百ユーロ(1万円)以上するものもあったように記憶しています。保険でそれらの費用はカバーされているので自腹はきってませんが「ぎょ、こんな高いの?」と毎回驚いていました。

その中でも桁外れだったのが、白血球の減少を抑える注射でした。一番酷かった副作用が白血球の減少で、初めての抗癌剤の直後はほとんど白血球がありませんでした。つまり、外界からの菌に対抗できないので、命の危険がある状態だったわけです。そして2度目の抗癌剤以降は白血球の減少を抑える注射とセットで抗癌剤投与となりました。

遺伝子に働きかけるとかなんとかいうこの注射、直前まで冷蔵保存してなくてはならず、しかも抗癌剤投与から決まった時間に注射とか色々しばりがあります。とはいえ、命に危険があるような患者を何度も通院させるような非人間的な真似はオランダではあろうはずもなく、自宅にいながらにして注射してもらえるというすばらしいシステムでした。

ということで、前もって腫瘍内科から連絡された抗癌剤の日程にあわせて、自宅にこの注射がクール宅急便で送られてきます。そしてあらかじめもらっている連絡先に電話して予約を取ると、その日時に看護師さんがやってきて注射をしてくれるという仕組みです。ま、お腹にちょいと刺す注射で、そのやり方は別の治療で習っていたので、2度目以降は面倒なので自分でしますということにしましたが。

まぁこの至れりつくせりの仕組みつきの注射、小指の先ほどの小さなものですが、そのお値段、3年前で1本1500ユーロ(15万円)也!ちーん♪

抗癌剤6回投与したうちの5回ほどこの注射したので、これだけで7500ユーロ(75万円)ですよ。いやはや、製薬会社の羽振りがいいのも超納得!(笑)

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