2010年9月5日日曜日

リヨンのピアノ屋さん

今回私が訪ねたリヨンの友達Kちゃんはプロのバイオリニスト。音大時代にはよく一緒に室内楽を弾いてた仲間。私が病気になってからリハビリ代わりにピアノを弾いていることを知っていた彼女は、リヨンのピアノ屋さんに何軒も電話をして、なんと「ただでいつでも弾きに来てくれていいよ」というピアノ屋さんを私の為に見つけておいてくれていたのです!やっぱり持つべきものは優しくて、行動力のある友達!?

それで出かけたピアノ屋さん。なんとこのKちゃんの中学の同級生の彼だったんです。それでなんか話が盛り上がっちゃったみたいで、フランス語が分からなくてボケッとしていた私にも親切なこと!ついでに私にあてがわれたのは、お店で一番でっかいグランドピアノの新品。え、こんないいピアノ弾いちゃっていいの?とちょっとびっくり。しかもこのお店、リヨンで一番古いそうですが、何軒かの家の一階部分をくっつけた形になっていて、お店が二つの部分に分かれてるんです。なので、私たちが練習してる間はこのピアノ屋さん、「もう一つの方で仕事してるから好きなだけ弾いてくれていいよ」って。

ということでその言葉にちゃっかり甘えて、色んな曲を片っ端から弾きまくってました。でも善行というのは報われるようになってるんですね。実は私が弾いてたピアノは往来の激しいショッピングストリートに面している窓際に置かれていて、窓を背に弾いていて始めは気がつかなかったんですけど、その目立つこと!弾き終わると人だかりができてることもしばしば。かなり拍手や歓声があがっていたようです。(っていうかそれが見えてもあまり聞こえないんです。つまり私のピアノも本当はほとんど聞こえてないハズ!)

ということで、人通りが一番激しかったのは多分土曜日なんですけど、午後からコンスタントに色んなお客が店に入っている模様(もう一方の側のお店部分が出入り口なので呼び鈴は聞こえても見えないのであくまで想像)。もしかして私たちっていい客寄せになってる?って感じで、ピアノ屋さんにとっても仕事の邪魔ではなかったようで、結構安心しました。

で親切なピアノ屋さん、「もし日曜日も弾くならどうぞ」って店の鍵を渡してくれ、さらに「月曜日はどうやって空港に行くの?車で送ってあげる」って。ここまでくると何だかこの親切って怪しくないか?って感じなんですけど、どうなんでしょうね。Kちゃんは、彼女の同級生とピアノ屋さんが別れたどうかは確認しなかったと言っていましたが、私の勘ではこのピアノ屋さん、彼女と別れていようといまいと、Kちゃんを狙ってたんじゃないか?と思ってます。なんと言っても相手はフランス人だし~~~。別れ際には「素敵な音楽ありがとう。いつまたリヨンに来るの?来たらまたピアノ弾きにおいでね。」な~んて調子の良いこと私に言ってましたが、そりゃそうでしょ、私がいなきゃ、バイオリニストのKちゃんがピアノ屋に行く理由がないもんねぇ~。でもこれが本当に彼の善意だったら、こういう受け取り方しかできない私はそうとうひねくれ者?

ま、それはともかく、久々にいっぱいバイオリンの曲が一緒に弾けて、そうとう盛り上がった私達。コンサートの企画をたてるべく、色々考えてま~す。


人気ブログランキングに参加しています。応援クリックお願いします。→人気ブログランキングへ

2 件のコメント:

  1. 確かに、バイオリニストがピアノ屋さんに
    行く事ってなさそう(笑)
    でもそのお友達のお陰で素敵なピアノが弾けて
    良かったですね。

    尚子さんのピアノ演奏、聴いてみたいなぁ。
    これ、お世辞とかじゃなくて本当に!
    youtubeに載せてたりしていませんか?

    ところでお友達のKさんは、前の記事の
    石鹸も作れるお友達ですか?
    手作り石鹸がそんなに良いとは、知りませんでした!
    プリングルスに入った石鹸、無事にオランダに持って
    帰れて良かったですね~(笑)

    返信削除
  2. そうです、Kちゃんと二人で今回は石鹸作ったり、室内楽弾いたり、おいしいもの食べたり、盛りだくさんの1週間でした。
    石鹸はプリングルスの筒1本分もあるので、どんなに使いまくってもそうそう使い切れないと思います。なので、ご興味があればお分けしますよ。
    ピアノは治療から完全復活したらコンサートする予定ですので、その時は来てくださいね。私の演奏はYouTubeにはのせてませんが、私の編曲の2台ピアノの為のカルメンはみさえさんがYouTubeにのせてくださいました。でもリンクが分からないなぁ。。。今度聞いておきます。

    返信削除