2011年10月4日火曜日

オランダの医療事情2

2008年、オランダの銀行でジャパンデスクヘッドというタイトルをもらって忙しくしていた頃、息抜きに休暇をとって友人たちと一緒にバリへ出かけました。そしてその南の島で休暇満喫中のある朝「これ何?」と思える兆候があったのです。

オランダに帰国してすぐ、月曜日の朝一番でホームドクターへ行って、問診&触診でホームドクターが青ざめてしまいました。肝心な私のほうは、「この歳で癌になる訳ない」というよく分からない変な自信があったので(笑)、ホームドクターにその場で「すぐに病院へ行くように」と言われても「じゃ、ちょっくら検査してもらって来ますか」位のノリでした。

前回にも書いた通り、病院の初診アポ待ち1ヶ月とかが当たり前のこの国。「どうせそれ位待たされるんでしょ」と思っていたらなんと10日後!

オランダにしてはめちゃくちゃ早いじゃん♪

と思ってたのですが、それでも「10日は長い。そんなに待たない方がいいから」って気をきかせて別の病院に電話をかけ始めたホームドクターのアシスタント。2件目の病院も同じく10日後。ダメもとで一番混雑していると思われるユトレヒト大学病院に電話してもらったら「2日後に来てください」ここからながーい治療の一歩が始まったことを考えると、全ての科がそろった大学病院の患者になった自分の強運に感謝してもしきれません。

そして2日後の水曜日、その大学病院に行ってレントゲンとエコーをとってもらいました。幸い自覚症状のあった所はやはりなんでもなかったという結果で「やっぱりね♪」と勝手に納得したのですが、その場でさらに「ちょっと気になる場所があるので、その組織をとってもうちょっと詳しく調べた方がいいですね。明日また来てください。」

翌日の木曜日、特別な機械&麻酔を使ったかなり大掛かりな検査は所要時間1時間半。今考えてみれば、そんな大変な検査は本当に『ヤバイ』ものでないとするはずがないって分かるのですが、その時はそんな事とは露知らず、のんきな私はそれでも自分の置かれている状況がそんなにヤバいとは思っていなかったのです。ですから検査後に「すぐ結果が知りたいと思うけど、申し訳ないけど週末明けるまで待ってもらって月曜日に結果を外科できいてください。」と言われた時には思わず「そんな急いでないし大丈夫ですよ。」と返事をしそうになったり・・・ そんなこんなで、周りはすでに結果を予測して先へすすんでいたにもかかわらず、私はまだホームドクターの診察からたった1週間で癌の告知をされるとはこの時点で夢にも思っていなかったのです。 (つづく)

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