検査結果を聞きに病院に戻ったのが翌週の月曜日。ちょうどホームドクターにかかってから1週間後でした。結果は外科でとのことだったので、外科外来で待っていたのですが、いつまでたってもお呼びがかからない・・・
多分2時間半位待たされたのではなかったかと。そして漸く自分の番になって診察室に入って、外科の先生の「随分待たせてすみません。そしてさらに悪いニュースもあります。」という言葉から始まったあの日、正直自分で何をどう話したのか良く覚えてません。
ある日突然予期していない病名を告げられ、それが死に直結する事もあるもので、しかも世間一般で知られている治療方法の選択肢は自分にはない、しかも人生で初めての手術、そんな諸々をその場ですっと納得して飲み込める人はそうそういないのではないでしょうか。
結局その場で思いつく限りの質問をなんとかして、それに丁寧に答えてもらい、さらに触診があり、などとやっていたので多分1時間は外科の先生とお話ししていたのではないかと思います。
患者一人一人にそんな時間を費やしていたら、そりゃ2時間半待ちにもなるわな・・・
と、こういう状況でもそんなことを冷静に考えている自分がいたりして(笑)後日、日本にいる腫瘍外科医の友人にその事を話すと「そんなに時間が取れるの?いいなぁ、オランダは。きっと取捨選択がはっきりしてるんだね。」とのこと。これはこれまでの経験上思うに、癌治療の為には患者の精神状態をきちんとフォローすべきというポリシーがあるのではないかと。そしてその為にさらに専門の女性看護師の方が私の担当になってくださいました。
その日はその担当看護師さんから手術に関する資料をもらって家に帰っただけで、正直「担当って一体何してもらうんだろ?」と思った位なんですが、何かある度にとりあえずその方に聞けばいいという状況がこんなにも有難いことなんだというのを身をもって経験するまでそう時間はかかりませんでした。 (つづく)
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