2011年10月6日木曜日

オランダの医療事情4

癌の告知と今後の治療方針などを聞き、手術に関する資料をもらって家に帰ってから、まずはPCを立ち上げ、思いつく限りネット検索を始めました。

そうすると病院では思いつかなかった質問がどんどん湧いてくるんです。ま、ぶっちゃけ自分が癌であるということを認めたくないので、別の病名の可能性はないのか、治療方針に含まれない選択肢はなぜ駄目なのか、別の医者でも同じ判断をするのか、治療は日本とオランダではどっちがいいのか、などなど。

はっきり言って、癌告知された直後は脳みそがショートしていた状態だった訳ですから、何を話したかもよく覚えていないのです。それで担当の看護師さんに電話。

色んな治療に関する質問については「もう一度外科医の先生と話した方がいいですね。アポをとるので、時間が決まったら連絡します。あなたからの質問はその時に答えてもらえるように先生には伝えておきます。」

そして外科治療と形成を同時にするかしないかの選択肢の検討の為、形成外科医ともアポをとってもらい、そして手術の順番待ちのリストに載っけてもらってその進捗状況を聞いたりと、毎日のように担当看護師さんと話してました。

この看護師さんの役割を分かりやすく言うと、病院とのやりとりをするにあたってアカウントマネージャーとして丸抱えで自分の面倒を見てもらっているようなものです。しかもこちらは慣れていないので、1を言えば10を理解してくれるサービス満点のゴールド会員にでもなった気分でした。

癌という病気になったというだけで、精神的ストレスは相当です。それに加え、自分で関係各課に連絡して、それをコーディネートして、なんて余分な仕事はできるはずもなく、これらを全部おまかせでやってもらえたというのはとても有難いことでしたし、そのおかげで病気とその治療に集中できたのではと思います。 (つづく)

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