2011年10月9日日曜日

オランダの医療事情7


世間一般に知られている乳癌の手術には色々な方法があります。が、私の場合は色んな状況からほとんど選択肢がなくて、唯一選べたのが、形成(胸の再建)をするかしないかです。

これを決めるにあたってとりあえずその専門科である形成外科の先生に相談する事にして、すぐに担当看護師さんにアポをとってもらいました。といっても外科と形成外科の外来はお隣同士でツーカーの仲なんですが(笑)

初めてで戸惑っている上に、医学用語のオランダ語が全く理解不能な私に、ゆっくり丁寧にサンプルや絵や写真を見せながら説明してくださる形成外科の先生。私の肌の状態をみてその手術方法や、再建のプロセスを分かるまでしっかり教えてくださいました。時間をはしょることもなく、わざわざ数回に分けて納得できるまで外来で時間を取ってくださったのは、患者として本当に有難かった事の一つです。

これは外科でも形成外科でもそうだったのですが、大学病院の先生は普段から医学部の学生を教えてらっしゃるだけあって、説明が本当に分かりやすいんですね。私の限られたオランダ語ボキャブラリーでは、色んな体の部位や組織の単語は全然分からなくて、言葉だけで理解できないこともしばしば。そんな時は絵を描いてくださったり、形成外科では紙とはさみで実際に手術の方法をデモしてくださったり。

最終的に形成も一緒にやってもらうと決めたら、後は手術の日を決めるだけ。その場合、外科だけのときに比べて手術までの待ち時間が長くなります。なぜなら外科医と形成外科医の二人が同時に手術できる日を選ばなくてはいけないからです。

まぁ手術中は当たり前ながらぐっすり寝ていたので(笑)、実際の所はどんな形で役割分担されているのか良く分かりませんが、説明を受けた限りでは、形成外科医が切る場所を決め、それに従って外科医が切って癌や乳腺などを取りだして、形成外科医が詰めて、閉じるということらしいです。

ただ1度目の手術の時は手術中に何かが起こったらしく(怖くて本当の話を詳しく聞き出してませんが・・・)、半死の状態で手術室を出て、知らないうちに外科の担当が教授になっていたというオチがあったのですが、とりあえず三途の川はまだ渡らずにすんだので(爆)、自分の生命力の強さに感謝するべきなんでしょう! (つづく)

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