実はその昔、フルートを吹いてました、私。始めたのは、近所のお姉さんがフルートで音大に行っていて、それにあこがれたから、という簡単な理由。あれは確か9歳とか10歳とかでした。管楽器の中で人気ダントツのフルートはそれでも皆さん始めるのが大体中学校の吹奏楽部とかで、そういう意味では私はかなり若いうちから始めた数少ない子供だったようです。
すでにその頃ピアノはかなり弾けていたので、単旋律(ピアノのように和音がない!)のフルートは音の出し方さえ覚えれば、結構簡単に吹けるようになっちゃえた訳です。まあピアノのおかげで指もそこそこ回るし、楽譜も読めるし、ってだけの話だったんですが、習いに行っていたフルートの先生はそこに「ない才能」をなぜか見出してくれて、「音大行くならピアノじゃなくてフルートにしたら?競争率はピアノより低いし、今からやれば絶対大丈夫」と。ところが超あまのじゃくな私、「才能がない」と言われたピアノのほうを「なにくそ」と頑張り、「若いのにこんなに吹けてすごい」と言われたフルートは全然練習せず、毎回レッスンは初見状態。それでもなんとかなってしまった所も原因ですが、曲を吹くより前に自分で音や音程を作らないといけないフルートはすぐに吹いて音楽を楽しめないという初歩的なところで躓き「ピアノの方がいいや」と結局中学の吹奏楽部卒業と同時に辞めたのでした。
ただ中学の吹奏楽部は結構真面目にやっていたので、その時に一生物になるからとちょっと高めの2代目のフルートを親に買ってもらったんですね。まぁ、ピアノに比べればフルートのいい楽器って言ってもたかがしれてますが、それでも結構いい値段はしていた(つまり、子供のおもちゃを買う値段ではないって事で・・・)ので、それをそのままお蔵入りにさせていたので親は結構根に持っていたのは事実。数年前に実家に戻った時にそのフルートをみつけて、オランダに持ってきてそれで1、2回吹いただけで、またもやお蔵入りにさせていました。。。
まぁそういう過去があってすっかりフルートの事は頭から消えていたのですが、昨日ひょんなことから昔のバイオリンの先生と電話で話す機会があって、彼女に言われたのが「あなた、今フルート吹くとちょうどいいじゃない。いい運動になるわよ。」確かに!これほど楽しい有酸素運動はありませんよ。フィットネス行くより、ジョギングするより楽しい有酸素運動!思い立ったが吉日と、昨日早速楽器をとりだして吹いてみました。結果は・・・かなり散々。
昔取った杵柄とはよく言ったものであれからすでに20年も経過しているのだと言う事実をしっかり確認しました。。。高音は殆どでないし、しかも肺活量がなさ過ぎてフレーズ全然続かないし!さらに最高音の数音は指使いが結構特殊なんですが、それもすっかり忘れて「あれ?どうだっけ」の連続。ということで、これからしばらくちょっと続けてみたいと思います。ま、これだけチャレンジングな状況だと多分続くことでしょう。目標はプーランク辺り吹けるようになってみたいですね。ま、本当は室内楽をピアニストとしてやりたい(プーランクのトリオとかシックステットとか)のですが、フルート吹いてればそのうちそういう機会もそのうちできるかな?と思ってます。さて、今日は図書館にフルートの楽譜でも借りにいくか。
0 件のコメント:
コメントを投稿