2010年8月12日木曜日

経営学のお勧め本

ビジネススクールまで行ってかじった経営学。最近は寺子屋に関わっている事もあり、ついつい色々読んでいます。

まあビジネススクールとかで教える内容はこむずかしいと思われがちですが、実はふたを開けるとそんなこともなく、ごくごく当たり前の常識を教えているだけ。じゃあ何をやっているかと言うと、常識を論理的に教えられるので、体系的に大きい視野で色んなことを考えれるようになるようにトレーニングされるわけです。

実際には教わる教科自身より、それを学ぶことという経験を通して学ぶほうが多いともいえます。レポートの書き方、議論の仕方、論理的な物の考え方、人との接し方、ポイントをつかむ文書の読み方(母国語でない場合特に!)、時間配分(いわゆるタイムマネージメントっていうあれです)まぁざっとあげてもこれ位。まぁ各教科400ページ以上の教科書というかビジネス書を延々と読まされるわけですから、要領がよくないとやっていけない訳です。

まぁそういう生活をフルタイムで仕事しながら2年も続ければ、あれだけ嫌だった「英語の文書を読む」というのもそこそこできるようになり、最近は暇もあるので経営学の本(原書)を読みながら色々組織改革、意識改革などを妄想している今日この頃。

で、そのきっかけとなった本がこれ。
実は今、日本でかなり売れている本らしいです。日本の友達が送ってくれて読んだのですが、これがなかなかいい。経営学の基本の部分はいかに人をやる気にさせる組織を作れるかと言うところに行き着くと思うのですが、それを分かりやすい高校野球という例を使って書いてあるんです、この本。

経営学と言うとどうしても「会社組織」として考えがちですが、この高校野球のチームだけでなく、社会組織の中に存在するグループであれば、何にでも応用できるわけです。例えば、学校や習い事の先生が如何に子供にやる気を出させるか、町内会での付き合いをいかにスムーズにするか、ボランティアのグループでいかに効率よくイベントを成功させるか、などなど人が集まってグループが出来ればどこにでも使える考え方がいっぱい詰まってます。

分かりやすい例を使ってあるので、色々自分の私生活も考えることができますが、高校生くらいならもうこれを読んで自分で何か考えてアクションを起こすことが出来ると、最近の高校生を見てると思います。というわけで、ぜひ読んでみてください、この本。

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